GRIT やり抜く力 by アンジェラ・ダックワース【書評】人間は誰でも(しかも幼児のうちから)、見慣れたものからは視線をそらし、目新しいものに目を向ける習性があるんですって! だったらそれを賢い子どもに育てるのに利用しない手はないわ!

「がんばる子になってほしい」ってママは思うわ。

やり抜く力、「グリット」!

こんな言葉は知らなかったわ!

この本を読んで、もっと早く知りたかったー!と強く思う。

今日はそんな本のご紹介。

 

 

 

GRIT やり抜く力 アンジェラ・ダックワース著

 

 

この本には書いてある。

上位10名に入るか、下位10名に入るか、それを分ける決定要素が「知能」の高さではないとしたら、なにが決めてになるのであろうか?

 

「知能のレベルは最高ではなくても、最大限の粘り強さを発揮して努力する人は、知能のレベルが最高に高くてもあまり粘り強く努力しない人より、はるかに偉大な功績を収める。」

 

 

 

なにごとも持久力、努力がものをいうんだって。

ママとしては、自分の子どもにそんなに偉大になれなんて、我が身をふりかえれば思わないわ。

でも、これ、ママに嬉しい知らせじゃない?

 

 

だとしたら、かわいい我が子に、「グリット・やり抜く力」をどう身につけさせる?

そうだと知れば、すぐに「グリット・やり抜く力」をつけさせたくなるわよね。

効率的にサッサとしたくなる。

けど残念でした。

すぐに身につけるのは難しいみたいよ。

こう書いてあるわ。

 

 

 

ところが、実際にインタビューで話を聞いてみると、ほとんどの人は「これだ」と思うものが見つかるまでに何年もかかっており、そのあいだ、さまざまなことに興味をもって挑戦してきたことがわかった。

いまは寝ても覚めても、そのことばかり考えてしまうほど夢中になっていることも、最初から「これが自分の天職だ」と悟っていたわけではなかったのだ。

 

 

 

えーっ、そうだったのー!と驚くママは多いのでは?

だって有名人の生い立ちには、必ずといっていいほど「子どもの頃からの夢が叶いました」みたいなインタビューの答えがあるものね。

でも、そうじゃなかったのよ。

そして、すごくママに参考になることが書いてあるわ。

 

 

 

保護者や、これから親になる人や、年齢を問わず親以外の人たちにも、伝えたいことがある。

それは、「必死に努力する以前に、まずは楽しむことが大事」ということだ。

 

 

手前味噌だけど、私は絵画教室をしているわ。

ときどき、絵がうまく描けるようにしてほしいってママに頼まれるの。

よく聞くと写真のように絵が描けるようにしてほしいって。

写真のように絵を描くだけなら、写真を撮ればいいわ。

それでも、細密画もあるからどうしてもそういうふうに描けるようになりたいっていうなら教えることはできるわ。

それにしても、絵を描くってとても集中力がいるの。

小学生の子どもが1時間もずっと画用紙から目を離さず、絵を描きつづけるってすごくない?

この間なんて、その1時間片時も目を離さず描きつづけて、筋肉痛になっちゃった女の子がいたわ。

そのくらい私の絵画教室では、みんな集中してる。

どうしてだと思う?

 

 

 

楽しいからよ。

画用紙の中に自分の世界を創る楽しさを感じてるの。

だから集中して描きつづけられる。

だとしたら、ママは子どもに、楽しい興味を持ってほしいなと思う刺激をたくさんすればいいんじゃない?

念のために言っとくけど、ジャンクな刺激ではないものを、よ。

ジャンクな刺激なら世の中にあふれているわ。

でも、子どもに興味を持たせたいような上質な刺激は、自ら求めなければ手には入らないのよ。

ていうことは、ママが行動しなくちゃダメってこと。

学校があるでしょって言っても、学校の先生は忙しすぎるわ。

自分の子どもは自分で育てなくちゃね。

ライオンのママだって、エサの取り方は自分で教えているわよね。

上質な刺激って、お金がかかるわ。

本は図書館で借りれるけど、大型本屋さんの比ではないわ。

芸術を見せてあげるには、出かけていかなくちゃならないし、博物館だってね。

子どもがどこに食いつくかは皆目見当がつかないし、お金をせっかくかけて出かけたとしてもママの思うようになる保証はないわ。

それでも、もしかして自分のやりたいことが見つかって、日々笑顔で楽しく生きていってくれたら、これに勝るものはないんじゃない?

自分だって楽しめばいいんだし。

 

 

 

そうそう、人間についておもしろいことが書いてあったわ。

人間は誰でも(しかも幼児のうちから)、見慣れたものからは視線をそらし、目新しいものに目を向ける習性がある。

そもそも「interesse(興味)」という言葉は、「異なる」という意味をもつラテン語の「interesse」から来ている。

つまり、「interesting(面白い)」というのは、言葉の由来からして「ほかとは異なる」という意味なのだ。

 

 

 

これを、賢い子どもに育てるのに使わない手はないわ!

 

だったら、子どもに新鮮な刺激をしてあげればいいんじゃない?

本には取り組むべきことを「発見」する簡単な質問も載っているわ。

ママもやってみて。

子どもにやり抜く力をつけるヒントがいっぱいのこの本。

私は子どもが大きくなる前に知りたかったわ!

 

 

 

 

ママだってGRIT・やり抜く力、つけちゃいましょ ♪

 

 

 

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村上画子

★ウイリアムグラッサー国際協会国際会員 ★日本選択理論心理学会正会員 ★認定NPO法人日本リアリティセラピー協会会員  ★一般社団法人日本心理療法協会認定3色パステルアートインストラクター  ★イオンカルチャー子ども探求絵画教室 ★イオンカルチャー幸せ3色パステルアートセラピー ★ペアーレ埼玉子ども知育お絵描き教室 ★ペアーレ埼玉小・中学生の探求絵画造形教室 ★ワクワクハッピーママ・パパサポートセンター主宰 【芸術活動と、ワクワクハッピーママ・パパサポートのカウンセリング、コーチングを通して、「誰もがワクワクハッピー&爽やかな世界」をめざして活動しています。】 詳しいプロフィールはこちらからどうぞ♡