心理学から考える「ほめる」と「しかる」。そこにまさかの錯覚がある!?
色々なケースがあるので、一概には言えませんが、ほめるのと叱るでは、ほめる方が有効だと思われています。
そのほめることに、錯覚が入り込んでるというびっくりです。
この錯覚は伝統的な心理学で言うところのちょっと錯覚とは違う。
人の認知や考え方が無意識のうちに歪んでしまう、特定の方向に偏っていってしまうということを錯覚としてとらえています。
子供はほめて育てるべきなのか叱ったほうがいいのか、教育の大きな心理学のテーマです。
勉強させることも褒めるのが叱るのかこれは実は賞と罰、どちらの方が有効かって言うような伝統的なテーマとして昔から取り組まれています。
昔からやっていて、ほめるという賞が有効であり罰のほうはあまり有効ではないことが様々な研究で示されています。
罰の効果は短時間で消えしまいます。
また、子どもがそれをモデルとして学習してしまい、自分の意見を通そうとしたときの方法として人に罰を与える、場合によっては暴力を振ったりするようなことを学習してしまうという大きなマイナスがあります。
そして、罰は馴化、馴れてしまい、効果がなくなります。
それに反して、ほめられることは、不思議なことに聞き飽きません。
自分のこととして思い返せば、ほめられることは嬉しいことです。
たくさん言われたいですよね。
みんな、お母さまはほめることが良いというのは知っています。
と、頭でわかってても実際には違う行動してしまうことが悩みの種です。
なぜ叱ることより、ほめる方が有効だと頭では知っているのに、そのような行動ができないのか?
しかるのは簡単です。
効果が長続きしませんご、その場ですぐにやめさせらるという即効性があります。
また、そこに、叱ることの効果を過大評価し、褒めることを過小評価という1つの錯覚があります。
それはどういうことこというと、子どものやることは、いいことも、悪いこともランダムです。
そして、そのランダムに現れた悪いときに叱る。
統計上、その後にはいいことが起こる。
それで、叱ることに効果があると錯覚を起こす。
印象的な体験から迷信を信じることも、同じ。
極端な情報が、もとに戻っていくということで、平均への回帰の錯誤といいます。
このほめると叱るを理解して、上手に子どもの行動に対応できると、子どもはどんどん伸びていきます。
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心が安心・安全のなかでこそ、知的好奇心もふくらみます。
本当に効果的なことはどのような関わりか、そのようなご質問も承っております。
ぜひ、知識を増やしてかけがえのない我が子とのたった一度の人生を後悔することなく楽しんでいきましょう!
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村上画子
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