<アルバム・ロシア・エルミタージュ美術館へ> エルミタージュ美術館本館 [海外初ひとり旅 No.14]
ピュートル大帝夏の宮殿と庭園、そして、その後、ついに世界三大美術館の1つ、夢のエルミタージュ美術館へ!
ここでよく「なぜロシアに1人で行こうと思ったのですか?」と聞かれるので、前にも書きましたが、再度その理由をお話しします。
事の始まりは新婚旅行の際の父の言葉でした。
「新婚旅行に行くならハワイなどではなく、ヨーロッパにでも行って世界の芸術品を見てきなさい!」
私が結婚したのは、今から30年以上も前のことです。
その当時、新婚旅行にヨーロッパに行く人なんて私の身のまわりにはいませんでした。
が、私がまだ小学生か中学生の頃にヨーロッパに行っていた父のヨーロッパの見たことがない異国情緒たっぷりのお土産の見知らぬ世界への憧れ。
そして、ハワイの海で泳ぐよりも、ヨーロッパの芸術品の宝庫で有名なルーブル美術館に行ってみたいという思い。
それが夫の快諾を得て実現しました。
若かりし頃に得られた、圧倒的なルーブル美術館の佇まいに息を飲む世界を知る貴重な体験でした。
結婚して2人の子どもに恵まれ、下の子どもが小学校2年生のとき、私はイギリスのポートペローのアンティークマーケットにとても行って見たくなりました。
子どももまだ小学校2年生だったので学校をお休みして、イギリスまで、ツアーではなく、飛行機とホテルだけを予約して行きました。
今考えるとずいぶん大胆な行動でした。
そのときに、せっかくなので大英博物館へも行くことにしました。
大英博物館はその名のとおり、とてつもなく広く大きく、人類の無限の財宝が展示されているように感じたのを覚えています。
小学2年生の子どもはうろ覚えの記憶しかないかもしれませんが、それでも、異国の地の空気、文化に触れたという経験は彼の中にきっと眠っているはずと信じています。
そしてまた歳月が流れ、フロリダのディズニーワールドに行ってみたいという夢が叶う日が来ました。
それに加えてまさかのアメリカのメトロポリタン美術館に行けることになりました。
美大の授業や美術書でしか見たことがなかった芸術作品の数々の絵!
それを思いのままに見てまわる時間は本当に幸せな楽しい時間でした。
そのような経過を経て、フランスのルーブル美術館、イギリスの大英博物館、アメリカのメトロポリタン美術館と、これで世界三大美術館を制覇したと思いました。
が、世界三大美術館の括りの1つが、大英博物館ではなく、エルミタージュ美術館とされているものがあることを知りました。
確かに大英博物館は美術館ではなく博物館。
その括りに書かれていた「エルミタージュ美術館」!
その名も度々耳にしていたので、俄然エルミタージュ美術館に行きたくなったのでした。
そして、エルミタージュ美術館があったところがたまたまロシアだったという理由で、私はロシアに行くことになり、この旅行が実現したのです。
ピュートル大帝の宮殿を後にして再びバスで移動です。
道路工事中のトラックもどこか外国風です。
通りを走るカラフルなバス発見。
ついに夢のエルミタージュ美術館に到着です!
左のエメラルドグリーンの建物がエルミタージュ美術館の本館です。
右のベージュ色の建物が、以前本館に展示されていた近代西欧美術が移転した別館です。
その3階には、私のぜひ見たいと思っていたカンディンスキーの絵もあります!
見学コースに含まれていることを願っていざ出発です!
子どもの頃に絵本で見たようなとてもステキな馬車を発見!
乗ったらお姫さまになれそう!
これがフランスのルーブル美術館、アメリカのメトロポリタン美術館と並んで数えられる世界三大美術館の1つのエルミタージュ美術館の入り口です。
ロマノフ朝の皇帝たちが暮らす宮殿だったエルミタージュ美術館の入り口は、思っていたより小さくて混雑具合もそれほどではなくて助かりました。
ここが有名な「大使の階段」です。
ロシアに来る前に調べているとき、この「大使の階段」が見学の起点になっていました。
なので、いったいどんな階段なのかと思っていましたが、こんなに豪華な階段に驚きました!
皇帝に謁見に来た大使たちは皆この階段を上がったそう。
豪華な大理石と装飾が施された吹き抜けの高さは22m。
謁見に来た大使たちもさぞかし驚いたことでしょうね。
そして宮殿ならではの豪華な部屋の数々です。
エルミタージュ美術館の中は、天井も床もどこもかしこも豪華絢爛です!
パヴィリオンの間にある黄金に輝く「孔雀の時計」。
エカテリーナ2世の愛人ポチョムキンがエカテリーナ2世に贈ったプレゼントとのこと。
素晴らしい技術ですね!
レオナルド・ダ・ヴィンチ「リッタの聖母」
エルミタージュ美術館の珠玉の必見作品とされているレオナルド・ダ・ヴィンチ「リッタの聖母」です。
こちらはレオナルド・ダ・ヴィンチ「ブノアの聖母」。
レオナルド・ダ・ヴィンチ「ブノアの聖母」
あああ
レオナルド・ダ・ヴィンチ「ブノアの聖母」です。
静と動の対比を目の前にしてそのオーラーを堪能できたのはとても幸せに思います。
いずれも、フロアマップでイタリア美術の一角の「ダ・ヴィンチ」の部屋とされる場所にあります。
1つ1つが独立した衝立の中に収められていて、そこはいつも人だかりだそうですが、運良く写真が撮れてラッキーでした。
エルミタージュ美術館の本館は、もともとはロマノフ朝の皇帝たちが暮らす宮殿だったものだったことで、展示されている絵画作品も素晴らしい芸術作品の数々でしたが、それを取り囲む宮殿の豪華さが素晴らしさに拍車をかけていました。
このあと新館に行きました。
新館の作品群も、私は1人で小走りに走りまわるほどの見覚えある素晴らしい作品の数々でしたが、宮殿が美術館となって一体化したその芸術作品との豪華さは、私の中ではこのエルミタージュ美術館が1番です。
豪華な美術館はどこかと問われれば、ためらうことなく美術館そのものも芸術品のエルミタージュ美術館と答えるでしょう。
豪華な美術館に行って見たい方にはぜひおすすめの美術館です。
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村上画子
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